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本のこと

図書館で、児童書コーナーにも時々立ち入ります。
意外な作者の児童書に出会えたり、昔々に読んで
タイトルも忘れていたような本に再会できたり、
けっこうおもしろいのです。

先日やはりその場所で、棚を流し見していたときのこと。
装丁がきれいだなと思いふと手にとった本の、
タイトルを見て何かがひっかかった。
ん?と思い適当なところを開く。挿絵にまたひっかかり、
そのページの一文を読んで気づきました。
好きな作家が、あるエッセイで触れていた本でした。
(読んだ所はエッセイのなかで抜粋されていた部分、
ぴったりその箇所だったのでした。)

借りてきて読んだら、思った以上にうつくしい本でした。
今だからこそ胸に響いたのかもしれないと思いながら
ありがたく読みました。

すべての出会いがそうだけれど、
本との出会いを思うと、そこには偶然も無駄もなく、
完璧なタイミングでしかありえないということを、
深く体が、染むように知っている。
そのこと自体のしあわせを、改めて思いました。


本のこと_e0092614_21194421.jpg
(『たのしい川べ』ケネス・グレーアム作)

by sho-ji21 | 2007-10-25 21:20

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