# by sho-ji21 | 2025-03-28 14:49
# by sho-ji21 | 2025-03-28 14:49
# by sho-ji21 | 2025-03-19 14:35
最近、知人が歯科衛生士として勤める歯科医院に通っている。昨年急な歯の痛みに遭遇した際、長く通っていた医院が予約がとれなかった。色々他の医院をあたってみたが、どこも数ヶ月先の予約しか取れぬという。弱りはてその知人に相談すると、比較的早めに行けそうだったのでお世話になった。そのままその流れで、定期検診を数ヶ月に一度受けている。その方とは子どもどうしが保育園からの同級生。すごくほがらかで話も合う。誘ってお茶したこともあるしもう、友人って呼んじゃってもいい?(いらぬ用心深さ)
通い始めて3回目、先日はその友人本人が担当になって歯石をとってくれた。そんなことは当然想定内ではなかったのか。否、なかった。なんとなくそれは想定していなかった。「今日はわたしが」と不敵に笑われて、別段不敵にでもなかろうがそんなふうに顔と顔を見合わせて、私も「お手柔らかに」などと笑顔で返し、若干の動揺はありつつもその想定外を喜んだ。椅子に座りしばしの雑談をかわしたのち口をあけて、上の歯肉の状況をチェックしてくれる。細い針状のなにかをさしていくあれ。下の歯に行く前に一度「はい、うがいしてください〜」の休憩が入った。その隙間で、「ねえ」と低い声が出る。なんだろう、この気持ち。「わたしこういうシチュエーション人生で初かもしれない。友人に…。歯肉を…。」(あ、友人って言ってたな)アハハ!と軽やかに笑って彼女、「そっか!そうだよね、でも大丈夫、わたしはある〜」と言ってくれる。そうか、逆の状況(彼女が友人の歯や歯肉をあれこれすること)はあるわけだ。大丈夫。彼女はプロなのだから様々な歯を見てきているし、知った人の口腔内くらいじゃひるまないことはわかっている。身を委ねる覚悟はとうにできている。それとは異なるこの戸惑いはなんだろう。恥ずかしさとは違うんだよな。
下の歯肉のチェックも終わり、うがい。少しの雑談。「はい、じゃ歯石とっていきますね〜」で倒される椅子。大きく口をあける。わかった!久々に会うあなたと、わたしはあれもこれもたくさん話したいのに、時々の休憩を挟んで定期的に、「ただの歯と歯肉」という存在になるそのことがおもしろいのだ。いつだって誰が相手だって、わたしは歯医者の椅子の上において「ただの歯と歯肉」であってきたのだったが。ではあるが、数年分の彼女との関係性における「わたし」が休憩時間ごと顔をのぞかせるそのことによって、そうではない時間の「ただの歯と歯肉」感が際立ってるのだ。いったりきたり。ちょっと話しちゃうからこそ、次のターンで真顔でパカーと口開けてる自分がおもしろくてたまらない。あ、いまわたし、歯だ。というような。すごくイデア的、概念としての歯。歯そのもの。
# by sho-ji21 | 2025-03-01 17:21
春めいた日に赤いアイラインをいれた。次男に「ここ、どした?」と聞かれる。言い淀んでいると、「おしゃれ?」と続けて尋ねてくる。「うん、おしゃれ」とまっすぐ答える。「これはおしゃれです」という回答は、もしかしたら生まれて初めてしたのでは。一般的に、それはおしゃれかとの問い(そこに含まれるものが悪意であっても気遣いであっても)に対するこちらの返答は、「え、変?」「え、だめ?」くらいだろう。次男からの問いが混じり気なしだったからこその、「これは、おしゃれ、だよ!」なんたる新鮮な、堂々たる宣言。
# by sho-ji21 | 2025-02-26 09:53
なんとなくではなく積極的に「こっちだ」と選んで優しいほうの言葉を口にする。これはいいかな言わずとも、と思うその一言をしかしわざわざ言ってみる。ありがとうとか、助かったよとか。そんな、言っちゃえば拍子抜けするようなことどもを、少々の意図を(少々ながらしかともって)発語する。ということを意識してみてる週間。ていねいな生活とかじゃなく、実験として。とりくみとして。
# by sho-ji21 | 2025-02-05 12:04
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