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まんなかに

手しごとを結ぶ庭』(アノニマ・スタジオ)
稲垣早苗さんの本。行きつ戻りつ読み終える。
稲垣さんのまっすぐな目を何度も思いながら。
また繰り返し読むでしょう。
いま読めたことにありがとう。

昨日の夜はお寺でのライブにちょっとだけ。 Trico!さんを聴きに。
アコーディオンの蛇腹に周りの空気を取り込んで音にして、
ちょっとした竜巻みたいにそれを立ち昇らせている。
ちいさくてしなやかな身体まるごと美しかった。
ライブ後、預かったパンを渡したときの
満面のにんまりがまたかわいくて。

周りの人の良い仕事やそれに伴う良い顔を、
ああ素敵だと思う気持ち。この人好きだと思う気持ち。
それらはわたしをわたしのまんなかに戻す。
自分の中心で人やモノに触れよう。
思いをのせた言葉を話そう。
できる限りね。できる限り。
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by sho-ji21 | 2006-10-31 00:14

硝子のこと

夏の個展に来てくれた一人の人が(ドラムとサックスを
やるのだったかな。)、展示された私のガラスの器で
遊んでいた。すごく自然に指でやさしく弾いて、
綺麗な音色を奏でていた。うれしそーうな顔して。
ガラスたちが自分で鳴り出したみたいな雰囲気で、
はっとして、しばらくぼんやりながめてしまった。
今でもその光景はとても印象的。

カフェにアイスドリンク用のコップをいくつか追加で納品したとき、
そのときの彼を真似してオーナーと二人で少し遊んだ。
うーん、ラがないね、とかこれはちょっとフラットだよね、
とか言いながら、ちん・ちんと鳴らしたその音は、
少しずつみんなちがって。

ガラスは夏こそがそのトップシーズンではあるのだけれど、
なんとなく私は、これからの季節に使いたくなるような気がしてる。
寒い季節に蒸気でガラスを曇らせながら、
それを手で包みながら、「ああ、そういやガラスも元々は
土だよな」、などと思う。

ガラスを吹くその息のことを、風と表現してくれた方がいた。
土が火で溶かされて風で形になるんだね、と。
それがまるで水みたいに透明になる。
その表現はとても素敵で、ややもすると素敵に聞こえすぎて
しまうから、私が使うにはまだちょっと早いのだけど。
でも、残りのもうひとつの要素である「木」の机の上で
それがすっと立つように感じるのはだからかな、とも思う。
おもしろいな。

冬の日差しのなかでやわらかく暖かくあるような、
そんな器がつくりたいです、今。


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冬は、なんとなく「硝子」という表記が似合うね。
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by sho-ji21 | 2006-10-20 13:05 | ガラスのこと

気になっている

こちらの
ずっとみてると堪らない気持ちになってくる。
不思議な顔。「まこ」という名前もステキ。
しかられるとしぼむ顔、涙目になったり、遠くを見たり。
かわいいなんて簡単にいうのはどうかと迷うんだけど、
…かわいい。猫村さん好きならばきっととりこ。

ピンク。
いままで縁のなかった色。近頃すこし惹かれてます。
先日買った走る用の靴も、白地にピンクとグレー。
運動着(ひどい言い方)が白黒灰なものだから、なにか挿し色を
と思ったのは確かだけど、今までだったらそれでピンクには
行かなかった。ショージがピンク?!とご心配な方も
いらっしゃるかと思いますが、本人いたってうきうき走ってます。

プラネタリウム。
何年も前につぶれてしまった桜木町のプラネタリウムが
とても良かったのだけど(解説のおじいちゃんの口上が
素晴らしかった)、川崎のプラネタリウムも同じく解説が良いと
聞いた。そこの彼がご存命中、もといご健在なうちに是非行きたい。
やっぱりあれは若い女の声じゃどこか味気ない。
浪曲かと聞き間違うくらいの眠気を誘うおじいちゃん声こそ、
星空を語るにふさわしい。と思うのですが。

手相。
かと言って、勉強する気はさらさらない。
"楽にならない我が暮らしを想って、ぢっと"、というわけ
ではないけれど、ヒマなときなど手のひらを見ちゃう。
ただのくせ。何がどうとわかってみてるわけじゃない。
あ、ここ、線が増えた、などと観察してるだけ。
それが最近、あれよあれよと変わってる。
こんなめきめき変わられたら、気になる。
以前より多めに見てます。悩みごとではありません。


なんかいろいろ書きたいことがあるのだけど、
うまいこと書けなそうなので、
小さなあれこれ書いてみました。
気付いたら久々の日記。
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by sho-ji21 | 2006-10-18 00:54

来月のこと

6月のコンサートと同じ演目の京都公演が決まりました。
11/20(月)、京都芸術センターというところでまた歌います
詳細はまた近々こちらでもご案内させていただきますね。

というわけで「晩秋の京都」です。
せっかくだからプラス一泊どこかで宿坊しようかな、
などと考えて調べてたら、一日尼修業(尼さんコスプレあり)が
できるお寺があったりといろいろで、もう胸が高鳴ります。
先日、人に尼修業の話を「写経や座禅の他にも五体投地やら
作務(お掃除)があって…」と熱弁してたら、おうおう!それくらい
我が家でやらせてあげるよ、特に作務。といわれました。
こういう冷静さ、好き。



もうひとつ、ここで宣言することで自覚を促してるのですが、
来月末に走ります。河口湖マラソン(10km)に参加する予定です。
親しくさせていただいている美しい女性に誘われて。
彼女は毎年何人かで参加しているらしいのですが、
「富士山見ながら走るのがどれだけ気持ちいいか」、そして、
「いつもの宿泊先で食べる石焼ステーキをはじめとする
ご飯がもう、素晴らしく美味い。お風呂もいい。」という2点を
説かれ、あっさりほろりときて手を挙げていました。
(特に後者に惹かれたのは言うまでもありません。)

それが夏の話。11月なんてまだまだだと思ってました。
そろそろ本当に走り始めないとマズイです。
なんとなく10kmっていったらお祭り気分でいけちゃう気で
いましたが、今の私、改札からホームまで走るのですら
危うい。運動してたころの自分とは違うのでした。
まずは靴を買います。そこからなの。

晩秋の京都について(ここに行けコマンド他)、
走るということについて(この靴がいい、
脳内音楽はこれで等の適当なご意見も)
情報くださいましたらうれしいです。
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by sho-ji21 | 2006-10-11 13:22

オールスター

◇仏像展(東京博物館)

やりすぎ!ってくらいオールスター。
それぞれが現役で主役をはってる(いのりを引き受けてる)
という風格があるから、美術品と割り切れない。
こんな近くですいません、はじめまして、みたいなことを
いちいち心で挨拶しながらの対面。
拝まずにいられないお顔にはこっそり手を合わせて。

同じ一木彫といっても、"大陸美人"から"地元のご神木で作られた
(カミ的流れを汲んだ)お母ちゃん的仏様"まで様々。
円空や木喰もけっこうな量が集まっていてうれしかった。

そのなか、一人の観音様に恋をした。
指の表現なんかはとても素朴なのだけど、
ストンと伸ばした右腕のためらいのなさや
のびやかな体躯が美しかった。
今度はお寺に直接会いに行こう。

やはりお堂のなかでロウソクの炎に表情を変えつつ、
という姿を拝見するのが何よりなのは言うまでもないけれど、
ここでの出会いをきっかけに訪ねたいお寺が増えたのは
うれしいこと。なんと言っても贅沢な企画ですわい。
もう一度行きそう。
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by sho-ji21 | 2006-10-09 21:45

かわいいおじさん

さっきエレベーターからおりてきたおじさん二人組。
会議が終わったばかりという感じ。
一人がもうひとりにぽつりと聞いてる。
「…ね、なんで○○さん怒ってたの?」
聞かれたほうが答えてる。
「…わかんない。」
○○さん、怒り損。
大丈夫、たぶん誰一人怒ってない。
って無責任に励ましたくなるほどの戸惑いっぷり。

かわいいおじさんもうひとり。
駅から職場はシャトルバスがぐるぐるまわってる。
朝は本数も多いので必ず2~3台のバスとすれ違う。
先日ギリギリでバスに飛び乗って運転手さんの
すぐ横に立っていた。この運転手さん、
仲間がたぶんすごく好き。バスとすれ違うたびに
満面の笑みで手を振る。もう、敬礼とかじゃない。
すごいにこにこして身を乗り出して、おーいおーいと
白い手袋をひらひらさせる。かわいかったな。
前も見てね、と思ったけど。
あれ以来見ていないけど自制してるのか、それとも。
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by sho-ji21 | 2006-10-06 15:51

ご注文分のガラスを吹く

もう10月ですね。
稲刈りしたり、(また)風邪をひいたりしておりました。

稲刈りはとてもたのしかった。
カマで刈るときのザッと乾いた音と手の感触。
(私の分だけ残しておいてくれた一角だったのだけど、
それでもけっこう疲れた。)縁起物の収穫をちらっとでも
手伝えてうれしい。来年こそ田植えから。
そのまえに収穫分のお米の味見がとてもたのしみ。
歩合だと、カミサマへのお供えくらいか??



最近、個展期間中にいただいたご注文分を作っている。
「注文をいただいて作る」ということは、なんだか
いつもとまったく違う筋肉を使うような気がしている。
こういうのがつくりたいと思って、自分のなかにあるその形に
向かってどうにかと行ったり来たりしてるときのおもしろさと、
他から提示されたその希望にできるだけ近い形を目指すおもしろさ。
(それが”ちょっとまえの自分がつくった形"だったとしても。)
そのおもしろさ(&難しさ)は、違う種類。あたりまえだけれど。
あと、具体的な個人がその向こうに在るということ。
あなたを想って吹きました、なんてうそっぽいんだけど、
本当にその人のことをすごく思っちゃう。
見たことない人でも想像してしまう。
(字とかメールの文面とかからイメージしてる。へんたいと
言われても反論できない。)で、研磨まで終わった頃には、
とても近しい気持ちさえどこかでしてて、
「わーー、いいよこれ!○○さん!」などと思ってる。(バカ。)

いろんなものをいろんなふうに、つくりたいなあ。
工房もだんだんと涼しくなり、灼熱地獄から一歩脱出。
吹くのに良い季節です。
(だから風邪などひいていたくないのよー)
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by sho-ji21 | 2006-10-05 13:16 | ガラスのこと