<   2005年 09月 ( 8 )   > この月の画像一覧

いじわるテレビ

半月ほど前からテレビが時々ストをおこす。
光が上下からきゅーんと中央に集まっていって、
横一本の強い光線となってしまう。
これが激しくまぶしい。なんの啓示だ。

そしておもしろいように、叩くと戻る。
こんな解決法いつの家電だよーと思う。
右上を1回ぼんっと叩いて線が面に戻る、
いつのまにかまた中央に寄っていく、という感じ。

昨日帰ってきたら、ちょうど高校生による
シンクロ大会を放送していた。本番前の紹介VTR、
というところは流し見して、本番始まると見てたんだけど、
これ誰かのいじわるかっていうくらい、本番になると
写らなくなる。そのたび近づいてばんっ。
しかもばんっへの反応が大変弱まっている。
バンッバンッ!
「うわーーー、スゴイ技だ!」(ナレーター)
ババンッ!バンッ!
「高いっ!高いジャンプですね!」(金子くん)
やっと写ったと思ったら竹中直人がアップでうっとりしてる。
すごかったですねー、って。

すごいおかしくって笑いながらばんばん叩いた。
「あはは、見せてよ。」「何このいじわる、あはは。」
とか言いながら。
テレビに向かって独り言、なんてレベルじゃないよ。
本当にテレビと向かい合って友達のごとくしゃべったよ。

今朝も、「ではこちらのフィリップを」とか
「再現Vでごらんください」とか
アナウンサーが言うたび横一線。笑えます。

捨てるよとか脅したらけっこうホントに治るんじゃないか
と思ってます。
[PR]

by sho-ji21 | 2005-09-28 14:10

仄かに火がつく

今、ポッと小さな物欲の灯りが灯っている。
時計が欲しい。
違う、「欲しい時計がある」。

時計をする習慣は絶えて久しい。
時計というものにここまで心を打ちぬかれるとは、
正直びっくり。出会ったときは動揺した。
日本製でヨーロッパから逆輸入されたやつ。
顔がシンプルで個性的で美しいけど抜けも持ちつつ。
しまった。恋だ。

想いを二晩寝かせた。
灯りは心に小さくついたまま。
焚き火みたいに燃えてるよ。
エセポエマーにもなるよ、恋だもん。

というわけで、秋は時計デビューの予感。
[PR]

by sho-ji21 | 2005-09-27 14:11

南方日記

南方へいっておりました。海ガメと泳いだりしました。
午後は浜で本を読んだり、お茶したり絵をかいたり。
信じがたいくらいのんびりしました。

島の人たちは大変おおらかで、皆キレイな筋肉をうっすらと
身につけていて、いっぱい笑って、少しシャイでした。
小さな子供の世話をみんながしている。
だれがお父さんかわからないくらい、いろんな男たちが
自然に目をかけているその様子が好ましかったです。
物価の格差や観光資源に頼らざるを得ないことからくる
経済矛盾やら、消え始めているさんご礁や、島を出て行く
人間が多いこと、などなど。この島もさまざまな問題を
抱えている。単純にこの生活を羨むのはたぶん違う。
でもその本質的な輝きにはやはり、憧れます。
この人たちは素敵だと素直に思いました。
島の素敵な部分を見せてくれてアリガトウ。

山に雲がかかり雷がなり、また雲が去って空が青を
海に写す、その繰り返しと、浜を吹く風。
何かに追われているような気持ちになったときに、
あの場所で淡々と脈々と暮らしているだろう人々と
その風景を思い浮かべるよ。
そのような場所とそこを流れる時間に
思いを馳せることのできる、という幸せ。
旅の素晴らしさって、そのような場所を自分の中に
作るところにあるみたい。私にとって。

単行本は一冊持っていって繰り返し読んでいました。
ヘッセの「シッダールタ」。南国でお釈迦さま?と思ったけど
空気に大変合ったし、すばらしい本でした。
これはオススメです。
[PR]

by sho-ji21 | 2005-09-26 14:14

父さんの困惑

うちの父さん。
今、携帯電話を持っていない。完全退職してから、
解約しちゃった。母さんは持って欲しいらしい。

・使用頻度をかんがみると月何千円も払うのは不経済。
・でも無きゃ無いでたまに困るのよ。
・そんなときいいもの発見。月1000いくら。
・メール機能ないけどどうせしないでしょ。
・番号登録できないけどどうせかけるのは家くらいだし。
・今、外に公衆電話少ないから父さんだって便利なはず。

もしやと思ったらアレだった。あの小林桂樹と藤岡琢也の。
数年前までバリバリの携帯使って仕事してた人にアレ、はどうなんだ。
たたみかけるような母さんの説得に、父さんはテレビを見ながら短く
「いや」
「いいよ」
「いらない」
と答えている。そうだよね、ちょっとアレはアレだよ。うーん。

「あなたからもお父さんに言ってよ。」と母さんに言われ大いに困る。
うん、シンプルだよ。安いのがいいね。などの前向きコメントで
老人イメージ払拭を試みるあまり勢いあまって、
いいね私も欲しいよコレ、などと言ってしまう。それは言いすぎ。

父さんがテレビから視線をはずして母さんに向き合う。
お、反論。と思ったら、「車から携帯で電話しちゃいけないんだよ、今。」
などという。母さんの理路整然とした欲しい動機に比して
あまりにも論拠として弱い。論拠にすらなってない。なんだそれ。
でも唯一にして最大の欲しくない動機を
口にするにはプライドが邪魔をしてる(と思われる)。
がんばれ、父さん。どうする、父さん。

夫婦会議の決着を見届けずに帰ってきちゃったけど、
あれからどうしたのかな。「自分じゃあ買わないよな~」との
CMを真に受けて私がプレゼントしたら泣くかしら。
[PR]

by sho-ji21 | 2005-09-16 14:16

ちくちくとふかふか

背が低くて丸く、若葉色の細い葉をわしゃわしゃと茂らせた木。
モリゾーとキッコロの小さい方(どっち?)みたいなやつ。
先日実家に帰った折、両親と車に乗っていたら、
助手席の母親が、窓の外にこの木をみつけた。
この木、知ってる?かわいいでしょ。と、得意げ。そして、
「チクチクしてると思う?フカフカしてると思う?」と
喜びに満ちた様子で聞いてくる。

1、フカフカしてそうだけどチクチク。
2、チクチクしてそうだけどフカフカ。

どちらの答えを期待しているか見定められず、
単純に2だったらいいな、と思って「チクチク?」と答えた。
「と、思うでしょ?ホントはフカフカしてるんです。」あ、当たった。
と思ったら小さい声で「お、正解。」と言ってしまった。
「なに言ってんの?ハズレよ、ハズレ。
チクチクじゃなくてフカフカよ?フカフカ。」
終始チクチクフカフカ、少し早口になってるし。
最後に、あなたも見かけたら抱きかかえてみなさい、と言われる。
で、月曜、会社最寄駅のロータリー的場所に
さっそく見つけてしまったのだけど。
母さん、あなたの娘はまだ抱きかかえられていないよ。
ちょっと触ってみるからさ、それでゆるして。
[PR]

by sho-ji21 | 2005-09-14 14:16

■愛のこと


昨日は雨に閉じ込められて喫茶店で、大切な友人と語らう。
自分の中の気づきをまず言語化する作業というのがあって、
その次にたとえば友人やらの「他」に向かってそれを音声化して、
共感しあったり新たな気づきを生んだり、思いは増幅したりすら
するわけで、この至福を思うとやっぱり人は一人じゃあ何もできん。

語らったいろいろは突き詰めると結局「愛のこと」につながってしまって、
ああそうさ、他の言葉では言えんわ、しょうがないのよ愛だよ愛、
みたいな感じで「愛」について語り合った。



迷える他人は矛盾だらけだったり、弱かったり、浅はかに見えたりする。
大好きな友人だってそんなふうに見えるときはある。
見ててハラハラしたりイライラしたりするとき、
あたかも自分はその子の気づいていない答えを知っているように思ってしまう。
迷いのなかにいる友人を上から見てしまってる。

そんなときに「そう言ってるけど本当はこれに気づきたくないだけでしょ」とか
「それは間違ってるよ」とか言ってしまいそうになる。

でもそれは違うんだと思っている。
友人を小さく見ているとき、絶対助言なんてしてはいけない。
言いたいことを我慢するんじゃなくて、上に立つことをやめてから
たとえばその友人が固執してる考え方に違う光を当てるという意味において、
言いたいことを言えばいい。伝えたいことを伝えればいい。

極論しちゃうと、たとえば「間違い」だって、それを間違いだと
思うということは私の中でのできごとであって、
彼女がそれを行おうとしていることと何の関係もない。
たとえあとで間違いだったと彼女が思うとしても、今はその間違いを
することに意味があるのだったらそれは間違いではないんだ。
他人が告げることのできる「彼女にとっての真実」なんて、ない。

ある友人にとても腹を立てたことがあって、
話しながら泣きながら私は悲しいのよと伝えながら、
でも、最後の最後で彼女を信じることを決めた瞬間があった。
お腹に力を入れてふんばった。
ふんばるわよ、と決めてそうした。
彼女のなかにある尊厳というか、神聖な場所というか、
ピカリと光っている見えないもの。それを信じるわよ、と。
あなたの選択がそれに反するように今の私に見えていても、
それ自体の存在がなくなったわけではないということを信じる。
それがある限り、すべては彼女の勝手なのだと信じる。

調子がいい人が光って見えるのは当たり前。
で、おお、活躍してるな、うらやましいな、とかって思う。
でも、調子が悪い人のなかにもその光は変わらずある。
それが見えづらくなってるからってその存在を忘れちゃいけない。
そんなときこそ、そこの光を私は見ようと思うということ。
不思議なもので、相手が自分のどこを見てくれているか見ようとしてるか、
というのはとても伝わる。一発でわかっちゃうんだ。
自分の光を見てそこを信じてもらえるということほどうれしいことはない。

そこには多分、愛があると思う。

何年も前、いつも事後報告ばかりの私を散々なじった母親が、ポツリと、
「でもあなたがしてきた選択を全部、信頼はしてるから。」
と言ったときのことを私はたぶん一生忘れないよ。
信頼してもらえていたなんて、そのとき初めて知った。
なんてばか。愛されるということをその有難さを教えてもらった。

私はこの友人に対してお腹に力を入れたとき、信じようと決めたとき、
母さんがいったいどれほどの力をお腹に入れてふんばって、
覚悟を決めて私を信じたか、信じ続けたかを思った。
そしてその何十分の一かだけど、その踏ん張りを、愛することを、
彼女に対してしようと思ったんだ。

迷える人にズバリ言うこと、迷ってるときにズバリ言われること、
それら一瞬のカタルシスはろくなもんじゃないと思う。
あなたを思ってズバリ言うけどなんて人がいたら、私は
そんなの信用しないよ。

家族を含め、周りのごく限られた数人の大切な人たちを私は
総力あげて今、愛そうと思います。
あなた方のなかの光り輝くものを見続けたい。

その愛は違う種類の愛に通じるし、広がっていくし、
違う種類の愛も結局はひとつの愛だ。と思うのだ。
たぶん。
[PR]

by sho-ji21 | 2005-09-12 00:00 | エッセイのような

感じ入ったこと2

もう一つ先週感じ入ったもの。
ヒョードルVSミルコのタイトルマッチ。(TVで見ただけ。)
「世紀の決戦」とか言われてるほどには期待してなかったが
これ、すごかった。心身ともに充実した二人が、
最大限に集中して極限で競い合うと、こうなってしまうのだ。

結果はというと、判定で3-0とヒョードル圧勝っぽいですが
ミルコのディフェンスはすばらしかったよ。グラウンド状態から
あのパンチを出すヒョードルも恐ろしいが、
それらほとんどすべて見切るミルコ。マウントを避ける
全身の反射と運動能力は美しくさえあった。
いくらすばらしくても、すばらしい「攻」とすばらしい「防」だったら
勝負のうえでは前者が上。判定になったら敗北は明白。
そんなミルコが3R終了のゴング前、
たぶん真っ白な世界のなかで必死に拳を出し続けたとき、
いえ、その前から、終始二人から発せられていた「思い」。
勝ちたいんじゃーというわかりやすいひとつの思い。

それに感銘を受けてしまいました。
高い技術に裏打ちされた強い思いは、見てるほうの気持ちを動かす。
やってることは、とっくみあったり馬乗りになってボカスカやったり、
そんなことなのにね。そこに魂が乗ったとたんに人を感動させちゃう。
なんてスゴイんだろうと、思ったのでした。
(関係ないけど、ヒョードルの荒くれ具合、漢度の高さはいつ見ても
すばらしいですね。)



和服姿のおばさんも、アラクレ格闘家も、
どちらも型や技術だけじゃない何かを持ってる。
「それ」に触れて惹き付けられて心が震えるということは、
とてもとても幸せだなあー。

と、それぞれ感じ入ったのでした。
[PR]

by sho-ji21 | 2005-09-03 14:17

最近感じ入ったこと1

電車の乗り換えでぞろぞろ歩いている列のなかに
和装のおばさまがいらっしゃった。
暑い朝のむわんとする空気のなか、
彼女のまわりはスッとしていた。それは、「涼やか」
というのが一番適した表現なのかもしれないけれど、
そのとき私は涼を感じたというよりむしろ、なんというか、
空気の折り目のようなものをそこに感じてどきりとしたのだ。
着こなしだけじゃなく歩き方とか存在トータルでピシリと空気を
変えてしまうなんてものすごいなあ。と感心しきり。

浅葱色の薄物に同系色の単帯を貝の口に結んで、
帯紐はクリームと白の格子。半端に手を出したら
ぼんやりとした印象になること必至!という組み合わせ。
上級すぎる。真似したい、マネできない、でも何らかの
盗めそうなテクはないか、は~何度見てもかっこいい、
と上から下まで、果ては前に廻りこんで振り返りつつ
文字通り舐めるように見続けてしまった。

この夏は1回浴衣を着ただけだ。
そろそろ、単の着物をきて出かけたい。
いっぱい着ていつの日か、あのように
周りの空気を身に纏えたらよいなあ。

着物の着こなしって、どんなに上手に着ることが
できてても、それだけではない「何か」がないと
ああはならないから不思議。その言語化できない部分に
とても興味があるよ。

あれ。長くなったのでこのへんで。続く。
[PR]

by sho-ji21 | 2005-09-02 14:17