歓喜
ミンミン蝉が、まだ本気の声じゃない。
「みーんみんみん」のリズムが不確定で、
「みんみん、みー…。」と終わったりする。
声の張り方も煮え切らない。
でもそんなのが、少しずつ確かめながらじわじわと、
キーを上げていく感じが好きだ。
今日は、1回だけ、行ききった声を聞いた。
じわりじわりと変調して加速して、最後にはもう、歓喜。
「みんみん、みんみん、みーーーーん!!(うおおーー!)」
この感じ。
般若心経で言うと最後のギャーテイ部分、
ロックで言うと、ツェッペリンのStairway To Heaven の
ジミーペイジのソロからラスト。
もしくは夏の夕立。
私はこういうものにめっぽう弱い。
あれが来る。
その予感のなかで味わうそれ以前の時間も込みで、
たまらなく、好き。
◇
と、ここまで書いたら急に夕立が来た。
偶然ついでにツェッペリンを探し出して、
久しぶりにかけてみた。
今「すきだ」と書いたもののうち、
3分の2が今ここにあることに楽しくなる。
残りのひとつを唱えだすのは自制しました。
by sho-ji21 | 2008-07-29 22:42