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ワークショップ

※真正日記。ちょっと長い。

シリーズになってるワークショップの"職人集団による回"に行って来た。
(紹介してくださったのは、来週"音楽家による回"の講師をされる、
サウンドクリエイターの木並和彦さん。こっちも楽しみ。)

田中英一(家具職人)さん+Laboratory の方々によるワークショップは、
まず家具作りの現場を見学させていただくことから始まった。
ホゾ穴をつくる、カンナの刃を研ぐ、カンナをかける、すべての手技が美しい。
3人による作業なんだけど、それぞれの織り成す音もまた心地よい。

その後、各自鉛筆を削る(暗闇で視覚以外の感覚を使って)という
アップ(?)をへて、実際のワークに。架空のカフェオーナーによる発注で
机上アイテム・机・照明等・カトラリー、の製作をそれぞれ4チームが分担
するのだけど、そのまま作るという設定じゃないところがおもしろい。
オーナー情報をもとにコンセプトを練りどのようなモノを作るかを決めたら、
それを隣のチームに発注するのだ。だから商品Aに関しては
クライアント側の立場であり、かつ商品Bに関しては受注側になる。
チーム内は、マネージャー・デザイナー・職人で構成されていて、
交渉はすべてマネージャー。受発注それぞれのチームとの交渉を、
FAX的メッセージ(枚数限定)によってのみ進めて行く。
部屋は4つに区切られていて、その閉ざされた空間で短い時間(短納期)で
作業をするのだ。私は「職人」になったのだけど、これも大変。デザイナー
の書いた設計図を基に限られた材料で、職人どおしコミュニケーションを
とりながら形にしていく。クライアントから変更要望が来る。マネージャーが
製作に待ったをかける、デザイナーが練り直す。あわあわとなる。
マネージャーによるクライアントへのプレゼン、さらには代表者による
オーナーへの総合プレゼンにて終了。全部で4時間くらい。充実。
(終電を気にして走って帰る。)

完全な「ごっこ」が完璧なルールを持ってお互いの共通認識になったとき、
そのなかで本気になって最善のモノを作るべくそれぞれの持っているもの
(アイデア・交渉能力・技術など)を出し尽くす、って遊びとして最高におもしろい。
そして最高におもしろい遊びからはいろんなものを感じ取れる。
ガラスのことはもちろん、その他のいろんなことのヒントになりそう。
直接には「モノ作り」に関係なさそうなことをこそ、ここで感じた観点で
探ってみたら、きっとおもしろいことになる。と思いました。

おもしろいですよ↓
http://www.komaba-agora.com/
(こまばアゴラ劇場)

by sho-ji21 | 2006-02-08 17:28

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