父性、とか

人から聞いた話。
(その人はラジオで聞いた)
なので、なにぶんいろいろ不確かなのだけど、
育児中の父を夫に持つ身として(変な言い方ですね)、
とても興味深いことを聞きました。

どうやら、「父性」というやつは、はなから存在しないらしいのです。
というと語弊があるな。
どうやら、女性が、授乳したりなんだりするなか
ある程度内分泌されてきちゃうものから立ち上がってくるような「母性」、
に対応する意味での「父性」は存在しない、と。

そもそも男性たるものその本能というところだけに依るならば、
父であるよりもまず遺伝子を残す性が最優先されるものであって、
それはつまりいかに次なる健康な女性に種を残せるかということが
命題になるわけなのである。

しかし!最近の研究で、
人間のこどものにおい(とくに乳児)には、
男性ホルモンを抑制するはたらきがあるらしい、
ということがわかってきたというのです。
男性ホルモン、そう、くだんの「いかに次なる健康な…ガオー!」というやつ。

だから、里帰り出産とかしたひとは、
お子の匂いのついた何かを夫へ送るとよいのだ、
それが父性を目覚めさせるかもしれませんよ、
的なことがラジオでは締めに語られていたらしい。

すごいですね!

なにがすごいって、その程度だ、っていうことがすごい、と思いました。

自分の内部に異物がいるという感覚からスタートして、
つわりがあって、10ヶ月かかってお腹がだんだん重く大きくなってきて、
出産という経験を経て、少しずつ少しずつ母になる女。
女性ホルモンもお子を育てるという方向で放出されて、
母性の育成を助けてくれる。

そのいっぽう男にはそういう身体的変化もなく、
分泌されるなにものもなく、
本能は真逆へベクトルを向けるなか、
(お子のにおいでちょっと本能が抑えられる、程度で!)
父性を育てていたのか。
そうかそうか。
あらためて考えたら、すごいことだな。

もちろん、母性だってなんだって、
そのへんに勝手に生えてるもんじゃなく、
関係性のなかでつくられたり育て合ったりするものだと思います。
それはそう。
だけどね。

乳児のにおいで男性ホルモンがうんぬん、というのだって、
もしかしたら身体のほうが、
この時代における男性たちの取り組みに対して
ひらいて変化してきた結果の、
苦肉の最新の生理現象なのかもしれない。
と勝手に思ったり。

どうなんでしょう。

とにかく、世のお父ちゃんたち。
すごいよ。
おつかれさま。ありがとう。

 ◇

あともうひとつ、思うこと。

「親の無条件の愛」なんてよく言うけれど、
まったくもって、子の親に対する愛の無条件さには
かなうわけがない!

なんでこんなに、
母ちゃんってだけでこのひとはわたしを、
大好きでいてくれるんだ!
と、泣き出したくなる。
そして
わたしだってあなたのことが、
だいだいだいだいだいすきだー!
とか口走りながらぎゅうとかちゅうとかしてしまう。
さらにお互い、すきすきこっちのほうがすきだったらすき、
とか言いながらごろごろ転がったりしているのだ。
なんてこった。
親ってばかですね。
むう。

ケンカもしながら、迷いもしながら、
もう全部がいやになったりも、もちろんしながらですが。

今日も、どうもありがとう。
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by sho-ji21 | 2014-07-17 22:26

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