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ぶつかりすぎる。

駅の改札を抜けた混雑した場所で、
「流れる川のなか翻弄される木の葉」
みたいになってる男の人を見た。

けっこう若め。ショルダーバッグを体の前で抱えて、
一人にぶつかり、謝ったそのお尻が別の人にぶつかる。
振り返ってまた後ろの人に、というふうに。
それだけでも漫画なのに、やっとその流れから脱出した彼が
「ああ、ぶつかりすぎた。」と小さくつぶやくのを聞いてしまった。

そうだね、ぶつかりすぎちゃったね。

「ぶつかる」には強く、軽く、などの"程度"という概念があるわけで、
同じく程度を表す言葉のなかの過剰さの表現として
間違ってはいないけど。初めて聞いた。
ぶつかりすぎ。そして、今見たそれはまさに
「ぶつかりすぎ」ていたので、私は笑い倒れそうになったよ。

あの人、友達になれそうだったな。
いや、どうかな。

by sho-ji21 | 2005-10-26 10:53

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